メラノーマ週間

ヨーロッパでの悪性メラノーマの発生率は日本の発生率よりもかなり高く、発生率は10倍とも言われているようです。そんなヨーロッパでは毎年「メラノーマ週間」というプロジェクト・イベントが開かれています、2017年はは5月15‐19日。悪性メラノーマやその他の皮膚がんの早期発見と知識の普及・啓蒙活動を目的とし、ヨーロッパでは30か国以上の国がこのプロジェクトに参加しているようです(こちらをご覧ください。)。

そのイベントの一つが「皮膚がんの早期発見」。
5月15日から19日の間、国内の皮膚専門クリニックが紹介状なしに、診察を受け付けてくれています。予約枠には限りがあるようなので、気になる方はお早めに(診察は有料です。)。

予約の情報のページはスウェーデン語のみです)

#Admin


Fästing(マダニ)の季節になりました

Fästing(マダニ)の季節になりました。TBE(Tick-borne encephalitis:ダニ媒介性脳炎)のワクチンはお済みですか?
昨年のTBEの感染者は一昨年に比べ減少傾向にあったそうです。それには雨の降らない乾燥した気候が要因の一つだった様子。2016年のTBEの報告は238件で、多くの方がストックホルム、ウプサラ、そしてSödermanlands länからです。危険地域に滞在することが多い方は、ワクチンを受けましょうとsmittskyddsenheterより推奨されています。
何処でワクチンを受けられるか?
vårdcentral か vaccinationsmottagning (ワクチンセンター)
ワクチンのスケジュール(Vårdguidenより)

第1回

第2回 1回目のワクチンの1-3か月後

第3回 2回目のワクチンの5-12か月後

第4回  3日目のワクチンの3年後

第5回 4回目のワクチンの5年後(60歳以上の方は3年後)
その後は5年毎(以前は3-5年と言われていたようですが、これまでの経験より5年毎でよいということになったようです)
妊娠中や授乳中でもワクチンを受けることが可能ですし、お子さんは1歳からならワクチン接種が可能です。
危険地域やワクチンを受ける場所の詳しい情報はこちらをご覧ください。

なお、マダニの感染から起こるBorrelia(ボレリア)にはTBEのワクチンは無効で、こちらの感染に対してのワクチンはありませんが、抗生剤が有効です。詳しくはこちらをご覧ください。

皮膚にマダニを発見したら、直ちに除去してください。次のビデオを参考に。

 

#Lisa Indra


乳幼児、子供の気道内異物

3歳児、ポップコーンの種で脳死に(記事)。

私も同じような症例を経験したことがあります。脂分を含むようなナッツ類には注意が必要です。

誤嚥による気道内異物事故を防ぐためには、、、。

— 子供が異物を口に入れないようにするために、小さなものが子供の周りにないように片付ける。

— 食べるときにはちゃんと座ること(動きながら食べるのは危険。)。

–車や自転車に乗りながら食べない。

— 風邪などで気道が狭くなりやすいときには特に注意。

 

万が一、事故が起こった場合は、112に電話して救急車を要請しますが、異物除去も試みます。気道内異物による呼吸困難から起こる脳の低酸素症を最低限にするためです。vårguidenに1歳以上と1歳以下に対する異物除去の方法があります。分かりやすいビデオですので、こちらに貼り付けます。ビデオだけでは心配だという方は、診療所などにコンタクトすれば、緊急処置のコースを紹介してくれます。

1歳以下

1歳以上

#dragonmamma


生後1 年未満の乳児には蜂蜜を与えないでください!

東京都は7日、離乳食として蜂蜜を摂取していた足立区内の生後6カ月の男児が乳児ボツリヌス症で死亡したと発表した。都によると、統計がある昭和61年以降、乳児ボツリヌス症での死亡は全国初。

蜂蜜は乳児ボツリヌス症の原因になる可能性があり、容器のラベルなどで1歳未満の乳児に摂取させないよう注意されている食品だが、家族は「知らなかった」と話しているという。

都によると、家族が1月中旬ごろからジュースに市販の蜂蜜を混ぜ、男児に飲ませていた。2月20日にけいれんや呼吸不全などの症状が出たため医療機関に搬送され、3月30日に死亡。男児の便や自宅の蜂蜜からボツリヌス菌が検出され、同菌が原因の乳児ボツリヌス症で死亡したと断定された。

都によると、61年以降、今回のケースを含めて全国で36例の発症が確認されている。(産経ニュース2017年4月7日)

生後1 年未満の乳児には蜂蜜を与えないでください!

厚生労働省HPより。

ボツリヌス食中毒は毒素そのものを摂取して発症するが、乳児ボツリヌス症の場合は生体内で増殖した菌が毒素を産生して病気を引き起こす。そのためまれには、治療として抗菌薬投与による除菌が行われる場合がある。また、ボツリヌス食中毒で行われる抗毒素療法は、患者が乳児であること、致命率が高くないことなどの理由から、一般には行われない。
患者は頑固な便秘を呈するため、発症後長期間にわたり菌および毒素が便より検出され続ける。そのため、入院中の患児の看護・管理においては、医療従事者が二次感染の伝播者となることのないよう十分な注意が必要である。
離乳前の乳児は、離乳後にくらべると腸管内の微生物叢がまだ不安定で、ボツリヌス菌の感染に対する抵抗力が低いと考えられている。そのため、乳児ボツリヌス症の予防には、芽胞による汚染の可能性がある食品(ハチミツ、コーンシロップ、野菜ジュースなど)を避けることが唯一の方法である。#Admin