患者さん観察日記

私の職場には前立腺癌の治療だけでなく、前立腺の容量を測る検査や、放射線治療のための準備として、前立腺に金の小粒を埋め込むために来る患者さんもいます。これらの作業は超音波室で行われ、私がドクターのアシストで入ることが非常に多いです。

 

超音波室の片隅にはカーテンで囲われた一角があり、患者さんたちはここで下半身裸になります。そこから出て来る患者さんが下腹部を覆って隠せるように、私はいつも紙を渡して体の前部を覆うための紙であることを示して伝えます。 これに対する患者さんの反応がなかなか興味深いのです。スウェーデン人の男性の多くは、見知らぬ異性に裸の下半身を見られることに大した羞恥心を持たず、「いやあ、こんなもの必要ないよ」などと言う人もたくさんいます。私は内心「あなたは要らないかもしれないけれど、私が見たくないのよね。ちゃんと隠して欲しいなぁ」と思うのですが、顔ではニッコリ笑って、「そうおっしゃる患者さんが多いんですよぉ」などと答えます。 その紙の使い方はちゃんと説明しているのに、理解してくれない患者さんも結構いて、何を考えているのかその紙をお尻の下に敷いたり、しっかり折り畳んで大事そうに手に持っていたり、お腹の上にのせたりする人もいます。 それに対して、異性に裸を見られることに大きな抵抗がある文化圏から来ている移民の患者さんは、その紙の使い方をしっかり理解し、正しく使ってくれます。そういう患者さんがいると、私はとても満足します。日本人の男性の患者さんにお目にかかったことはありませんが、きっとこの紙を正しく使ってもらえることでしょう。 そんな紙の使い方1つからも、文化の違いを垣間見ることができます。病院は、文化人類学者にとってはたまらなく面白いところですね。

#birdwatcher


Fråga doktorn (先生に質問しましょう)

スウェーデン語を使っている皆さんにこんな風にアドバイスというか、情報を流すのは失礼かなぁーとも思うのですが…。
もし、まだスウェーデン語がちょっと不安という方や、医療従事者以外の方にも役に立つのでは?ないか?と思うので、情報提供です。

免許取得前の医療者用のスウェーデン語のコースに行っていた時、先生からこの番組を見るように勧められました。
その名もFråga doktorn

病気や治療について患者さん用に分かりやすいスウェーデン語で説明してくれるので、私もとっても分かりやすい。そして、いずれ患者さんに説明するときはこんな風に説明すればいいのかぁ、と。
医療現場で使うような単語もちょこちょこ出てきます。

当時スウェーデン語はあまり得意ではなかったし、ずっと番組を見ているのが辛かったので、TVをつけっぱなしにして聞き流してました。で、興味のありそうな話題だけ頑張って見るようにしてました。

お時間があれば是非。

#Lisa Indra


bajsときたら、、、。

申し訳ありません。畳み掛けるようにbajsの話題です。

 

bajsときたら、次はkiss。これは、「キス(接吻)」ではなく、「おしっこ」です。医学的には、「urin」なのですが、kissも頻用されています。日本でもスウェーデンでも、子供たちにとって、bajsやkissは欠かせない話題。箸が転んでもおかしい年頃という表現がありますが、bajsやkissで理由なく笑えるのが子供たち。

 

スウェーデンには、子供たちに人気のkissとbajsのマスコットがあります。結構可愛いので、ご紹介。

その名もkiss och bajs

可愛いですよね。お土産にもオススメです!

#Admin


Bajsネタは医療現場の基本です❤️

bajsとは、医療現場では良く耳にする大事な言葉。日本語で言うと「うんち」です。「便」にあたる「avföring」という言葉もありますが、医療現場でもbajsは多用されています。

消化管内視鏡検査室の看護師、Lisa Indraさんからの話題です。

スウェーデンでは、何と、大腸鏡を行う看護師がいるんです。勿論、特別なトレーニングを積まなければなりませんが、日本では考えられないことですよね。Lisa Indraさんの上司の看護師さんが、最近、初めて大腸鏡で盲腸まで到達したことをお祝いするために、手作りケーキを持ってきたのだそうです。

それがこちら!

その名も、cecumtårta(盲腸ケーキ)!私には、bajstårta(うんちケーキ)にしか見えませんが、、、。何とリアルな、でも、これはれっきとしたチョコレートケーキ。とても美味しかったそうです。

余談ですが、この看護師さんは男性。このケーキを作ってくれたのは、彼の新しいsambo(同棲相手)のお嬢さんだとか。何ともスウェーデンらしいエピソードです。

#Admin