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Ayako Miyakawa – Page 3 – スウェーデン日本人医療従事者の会

日本の助産師免許を持ち、スウェーデンで助産師を目指す方へ

以前はEUとスイス以外の助産師免許を持っている人は、まずスウェーデンの看護師免許をとり、それから助産師免許を取るという流れでしたが、2017年の1月からスウェーデンの看護師の免許がなくても、直接助産師免許の申請ができるようになったようです。この背景には、看護師の免許なしで助産師の免許が取れる国があること、スウェーデンでの助産師の人材不足があるようです。

Socialstyrelsen (資格免許を管轄している所)のHPで新しいシステムでの助産師免許取得までの過程をわかりやすく説明しています。

https://legitimation.socialstyrelsen.se/en/educated-outside-eu-and-eea/midwife-new-system-for-applying-for-a-license-to-practice-for-midwives

そこからちょっと抜粋して説明を加えておきます。

1Application for assessment of your education

日本での教育、免許を査定してもらうための申請をする。申請にかなり時間がかかるので並行してスウェーデン語の勉強(svenska3まで終了している必要あり)をするようになると思います。

https://www.socialstyrelsen.se/blanketter/Documents/blankett-granskning-utbildning-utanfor-eu-ees.pdf

2Taking the proficiency test for nurses

Once your education has been assessed, the next step is taking a proficiency test for nurses. The proficiency test consists of a theoretical part and a practical part, and it is in Swedish. The knowledge required as a nurse is included in the Swedish requirements for midwives and this is why this test is the first step.

看護師としての知識を見る筆記試験を受ける。これにパスしたあとは、助産師免許を取るためのステップに直接移行できます。(もちろん看護師免許も欲しければ、看護師筆記試験のあと実習などをして看護師免許をとってから助産師免許のステップに行くことも可能です)

3Taking the proficiency test for midwives

助産師の筆記試験を受ける。

試験にパスした後はスウェーデンの法律などに関する講義をとり、実習をすると助産師免許の申請ができるようになります。

 

★ちなみに海外の助産師免許持っている人のための学校で学ぶ1年間のプログラムもあります。これを受けると上記の筆記試験が免除になり実習も学校でアレンジしてくれるので、自分で探すよりはずっと楽だと思います。欠点はたぶん大きな都市ストックホルムなどでしかやってない事でしょうか。Karolinska Instituteのプログラムの担当者にメールで問い合わせをしてみたら、スウェーデンの看護師免許を取っていなくても、日本での教育の査定とスウェーデン語(Svenska 3)がクリアできてれば申し込みができるようです。

https://ki.se/utbildning/7kb18-kompletterande-utbildning-for-barnmorskor-med-utlandsk-examen-fran-land-utanfor

 

最後に、システムや規則はその時々で変わることも大いにあるので、実際にプロセスを踏むときにはご自分で最新の情報を確認してください。

 

# KEX

 

 


2018年春の宴会

414日の土曜日、春の顔合わせを開催しました。

Malmö, Lund、そしてLinköpingからも来ていただき、17人での食事会となりました。

会場はは以前もAWに使ったMelanders

 

食事も美味しかったですが、日本語で愚痴を言い合ったり、情報を交換したり。

今回も楽しい会となりました。

 

不定期ですが、食事会/宴会を企画していきたいと思います。

是非ご参加くださいませ。

 

また、幹事さんも大募集です。

 

Lisa Indra


Vita Arkivet (白の記録:死後に関する故人の希望)

 日本人の看護師さんに

スウェーデンの病棟には”the white file”と呼ばれる物を看護師が保管していると聞きました。患者さんに、今後の希望などを書いてもらう用紙だと聞きましたが、そのファイルもとても興味があります。

というメールを頂きました。

 

私自身はここ数年外来勤務で、The white fileの存在は知りませんでした。がんの入院病棟やASIH(在宅高度医療)で働いている友人たちに聞いてみたところ、「それってVita Arkivetのことかな?」と。

 

このVita Arkivetはこんな感じで始まっています。

Det kan kännas konstigt att tänka på sin egen död och begravning. Men att ägna en stund åt just det är en bra idé. Dels av omtanke så att dina anhöriga en dag slipper gissa vad du skulle ha önskat. Dels kanske det finns saker som faktiskt är viktiga för dig. Det kan du få sagt i Vita arkivet. Resten kan du lämna åt dina närmaste att bestämma om. (自分の死や葬儀を考えるのは不思議な感じがするかもしれません。でも、ちょっとの時間そんなことを考えるのも悪くないと思いませんか?残される家族のため。そしてあなた自身のためにも)

このVita Arkivetには、患者さんが自分の葬儀やお墓に関しての希望、経済的・法的な事で身内に伝えておきたい事などが書けるようになっています。ダウンロードしてプリントアウトすることも可能ですし、Web上に書き込みそのまま保存することも可能なようです。

 

宗教によって葬儀の時期は様々ですが、キリスト教のスウェーデン人の場合、死後4週間後に葬儀という事も珍しくありません。その間、家族は故人らしい葬儀を計画していきます。その時にVita Arkivetがあれば、故人の希望に沿った教会や棺、葬儀で流す音楽を計画していく事が可能です。

0年近く在宅緩和医療で働いている友人から「これは医療の一環ではないので、私から患者さん達にこのVita Arkivetの記入を勧めたことはないな。ただ、医療職としてこのVita Arkivetの存在を知っていることはすごく重要だと思う。自分では勧めたことはないけれど、受け持っていた患者さんがVita Arkivetを書いていたのは知っているよ」という返事をもらいました。

 

看護師である彼らは勧めていないかもしれませんが、スウェーデンではKurator(日本のソーシャルワーカーに近い職種?)というスタッフが死後の様々な事務的なことに関して相談に乗ったりもするので、そのKuratorからVita Arkivetの情報が入った可能性もあるかもしれません。

 

http://fonusost.se/wp-content/uploads/2015/10/va_blankett_2013_31maj.pdf

 


メンバー紹介:タンドレーカレinスウェーデンです。

初めまして。

スウェーデンに移住してきて約2年がたちました。
日本で歯科医師として働き、現在は歯科助手をしながらカロリンスカの補完コースに通っています。

スウェーデンに興味を持ったのは私が大学3年生の時。
カリオロジーの授業で、スウェーデンに詳しい先生がスウェーデンの予防型歯科の話をしたのにとても感銘を受けて、『将来絶対スウェーデンで勉強したい』と思うようになりました。

将来の夢はスウェーデンの歯科のいいところを日本でも取り入れ、日本のいいところをスウェーデンにも広められるように橋渡しになることです。
(スウェーデンでの現場を見ていて、日本の歯科医療の技術は高いと感じています。 )

よろしくお願いいたします。

(主に歯科関係者用にブログを書いています。)

#タンドレーカレinスウェーデン


PSA検診に関するスウェーデンSocialstyrelsenの見解

スウェーデンでは毎年10000人の患者さんが前立腺がんの診断を受け、その内2400人の患者さんが前立腺がんが原因で亡くなっています。そして、その亡くなった2400人の内、1800人は診断が遅かった事が死亡の一つの要因とのことです。

しかし先日SocialstyrelsenはPSAのスクリーニングはしないという事を発表しました。

「14年間のデータ収集の期間、死亡に至らない前立腺がんの患者さんで必要以上に治療を受けた症例が、PSAによる早期発見で死亡を避けられただろうと考えられる症例の10倍以上だった」というスウェーデンの研究がこの判断のもとになっているという事です。

この発表に対し、前立腺がん患者会は「非常に遺憾である」というコメントを残しています。

https://www.svt.se/nyheter/inrikes/ny-rekommendation-om-screening-av-prostatacancer

http://sverigesradio.se/sida/artikel.aspx?programid=103&artikel=6884759

 

# Lisa Indra


メンバー紹介:あんず茸と岩ミツバです。

現在、ASIH(Avancerad sjukvård i hemmet)で勤務している看護師です。

ASIHでは、根治不可能ながん疾患の患者さんや、心臓・肺疾患、または難治性の病気、ALS、MSまたは透析患者さんなど多岐にわたる領域で、Palliativ医療を在宅で行っています。
Avanceradが意味するところは、「大きな装置や特別な場所が必要な医療以外」は「すべての高度医療を自宅で行う」というものです。詳しくは以下のリンクで理解していただけると思います。
http://asih.sll.se/

医療従事者の会のメンバーの一人は私の大切な戦友です。その彼女に教わった、kantarell(あんず茸)とkirskål(岩ミツバ)を採ることを、いい気分転換にしています。

# あんず茸と岩ミツバ


謹賀新年

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、ご存知の通り、カロリンスカ大学病院の新病院の建設がほぼ終了し、随時引越しを行っております。2018年の秋までには引越しが完了する予定になっており、それに伴い、救急患者の受け入れに大きな変化があります。大学病院の救急外来では、従来、ドロップインの受け入れをしておりましたが、移転に伴い、救急車やヘリコプターによる搬送患者か紹介状を持った患者の受け入れに限ることとなり、ドロップインでの受診はできなくなります。

これまでドロップインで受診していた多くの患者さんの受け入れですが、新しく救急診療の窓口ができます。

こちらを参照してください。

カロリンスカ大学ソルナの元子供病院だったところには、Närakut Hagaができました。診察時間は8時から22時まで。


2017年JHPS 忘年会

JHPS忘年会を師走前の11月25日に開催しました。

今回は、日本で修行したバングラデシュ人のシェフが握るお寿司屋さん、Odenplanの「Minako sushi」で17名が参加しました。

あっという間に楽しい時間は過ぎ、次の予約のお客さんがあるということでお店を出なければならずお開きとなりました。

来年も楽しい企画をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 


美容サロンで点滴セラピー

先月ストックホルムの “Beauty Drop”という美容サロンで「点滴セラピー」というのが始まりました。「長時間の飛行後にエキストラのビタミンと水分を体に直接投与して、「水分保持!」「二日酔いにも効果あり!」と宣伝をされているようです。

 

調べてみると、日本にもありました。
が、こちらは美容外科のクリニックで医師の処方によるもののようです。

 

ストックホルムのエステサロンでは、どうも医療スタッフはいない様子(はっきりとは分かりませんが)。ただ、Socialstyrelsenの法律専門家によれば「点滴を指すのに免許が必要という文面は今の法律にはないため、看護師免許や医師免許がないスタッフが点滴を刺しても違法ではない。しかし、衛生上の観点からMiljöbalken(環境に関する法律)には関わってくるのではないか?」とのこと。

 

また、Läkemedelverket (スウェーデン医療製品庁)は、使用しているRinger Acetatという点滴は処方箋が必要なので、どのようにして入手しているのか?海外から不法に輸入しているのか?正規のルートであれば、だれがどのようにして入手しているのか?なども調べている様です。

 

色々なお役所がこのエステサロンでの点滴治療について調査中だという事です。

 

さてさて、その効果はどうなんでしょう?
気持ち悪くて全く水分の取れないような二日酔いには効果があるのかな?とは思いますが、長時間の飛行の後の水分補給に点滴は効果があるのか?個人的にはちょっと疑問です。しかも、1000ml1時間で投与。一気に体内に入って、一気に出て、そのペースで本当に体は潤うのか?

飲み過ぎて体調が悪くて救急外来へ!という人が減って、自分でお金を払って点滴を受けてくれれば救急外来の負担が減るのか?とも思いますが、そこまで体調が悪い人はきっと受け付けてくれないだろうなーと想像したりもします。

 

こちらの記事を参考にしました。

https://www.vardfokus.se/tidningen/2017/nr-11-2017-11/granskar-dropp-for-skonhets-skull/

# Lisa Indra


Mustaschkampen (口ひげキャンペーン)

口ひげキャンペーンはスウェーデンの前立腺がん協会が「前立腺がん」という疾患をより多くの人に知ってもらい、研究のために多くの資金を集めることを目的としたキャンペーン運動です。

 

日本では2017年は大腸がんが一番一般的ながんになるであろうと予想されていますが、皆さんはスウェーデンでどのがんが一番一般的かご存知でしょうか?

http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html

 

スウェーデンで一番一般的なのは前立腺がんなんです。

https://www.cancerfonden.se/om-cancer/aktuell-statistik-om-cancer

 

スウェーデンでは毎日27人の男性が前立腺がんの診断を受け、10万人の男性が前立腺がんという疾患とともに生活しているそうです。

 

毎年10月に行われるピンクリボン運動は世界的なキャンペーンで、乳がんに多くの注目が集まりますが、スウェーデンで一番一般的な前立腺がんが語られることはあまりありませんでした。Wkipediaによれば、スウェーデン国民の70%が「乳がんが一番一般的な癌である」と思っているようです。
そして、女性に比べて、男性は体や病気のことに関して話題をするのが少ないのでは?とも言われています。そんな背景の元、もっと「前立腺がん」の知識を広め、関心を持ってほしいという思いから「口ひげキャンペーン」の運動が2007年より始められました。

 

私の周りでも、11月になると職場のお得さんや、義理の息子がこのキャンペーンのために口ひげを生やしたりしています。(彼の彼女からは大不評のようですが)

 

皆さんもこの機会に「前立腺がん」に関する知識を深めてみてはいかがでしょうか?

ピンクリボン運動同様、寄付の受付もしているようです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=9X8_DsJ4RDk

 

http://mustaschkampen.eu/

# Lisa Indra