スウェーデンのベッド不足の一つの原因である看護師不足。なぜ看護師の免許を取っても、離職するのか?という研究結果が報告されました(こちらから)。
(Dagens Medicinより)
その研究によれば、看護師が職を離れていくのは、給料ではなく、「患者さんに対して必要と思われる看護が提供できず、それが良心的な苦痛になっている事」が大きく関わっているという事です。「予算の締め付けによる効率度上げなくてはならない!」という背景のもとで、多くの看護師が「患者さんを主体とした看護が出来ない」と感じ、それが良心的な苦痛・無力感となり離職に繋がると。
もう少し看護師に「患者さんが必要としている看護」を提供する為の余裕を与えられれば、看護師の離職率は減るのではないか?と研究者たちは考えているようです。
そんなこと研究しなくても想像がつきそうなものだけれど…などと思ってしまいますが、きちんと研究された結果が出てこそきちんと裏付けのある根拠となるのだから、こういう研究が必要なんですよね、きっと。
この研究をしたMälardalens högskolaと、ストックホルム商科大辺りが共同研究として、看護師の離職のためにどれだけお金が無駄に使われているか…なんていう事をテーマにしてくれないかな?
更に欲を言えば、病院のベッドが全床使えるようになるためにはどれくらいの予算が必要なのか?なんていうモデルも研究してもらえると嬉しいんだけどなぁ。
#Lisa Indra