PSA検診に関するスウェーデンSocialstyrelsenの見解

スウェーデンでは毎年10000人の患者さんが前立腺がんの診断を受け、その内2400人の患者さんが前立腺がんが原因で亡くなっています。そして、その亡くなった2400人の内、1800人は診断が遅かった事が死亡の一つの要因とのことです。

しかし先日SocialstyrelsenはPSAのスクリーニングはしないという事を発表しました。

「14年間のデータ収集の期間、死亡に至らない前立腺がんの患者さんで必要以上に治療を受けた症例が、PSAによる早期発見で死亡を避けられただろうと考えられる症例の10倍以上だった」というスウェーデンの研究がこの判断のもとになっているという事です。

この発表に対し、前立腺がん患者会は「非常に遺憾である」というコメントを残しています。

https://www.svt.se/nyheter/inrikes/ny-rekommendation-om-screening-av-prostatacancer

http://sverigesradio.se/sida/artikel.aspx?programid=103&artikel=6884759

 

# Lisa Indra


メンバー紹介:あんず茸と岩ミツバです。

現在、ASIH(Avancerad sjukvård i hemmet)で勤務している看護師です。

ASIHでは、根治不可能ながん疾患の患者さんや、心臓・肺疾患、または難治性の病気、ALS、MSまたは透析患者さんなど多岐にわたる領域で、Palliativ医療を在宅で行っています。
Avanceradが意味するところは、「大きな装置や特別な場所が必要な医療以外」は「すべての高度医療を自宅で行う」というものです。詳しくは以下のリンクで理解していただけると思います。
http://asih.sll.se/

医療従事者の会のメンバーの一人は私の大切な戦友です。その彼女に教わった、kantarell(あんず茸)とkirskål(岩ミツバ)を採ることを、いい気分転換にしています。

# あんず茸と岩ミツバ


謹賀新年

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、ご存知の通り、カロリンスカ大学病院の新病院の建設がほぼ終了し、随時引越しを行っております。2018年の秋までには引越しが完了する予定になっており、それに伴い、救急患者の受け入れに大きな変化があります。大学病院の救急外来では、従来、ドロップインの受け入れをしておりましたが、移転に伴い、救急車やヘリコプターによる搬送患者か紹介状を持った患者の受け入れに限ることとなり、ドロップインでの受診はできなくなります。

これまでドロップインで受診していた多くの患者さんの受け入れですが、新しく救急診療の窓口ができます。

こちらを参照してください。

カロリンスカ大学ソルナの元子供病院だったところには、Närakut Hagaができました。診察時間は8時から22時まで。


2017年JHPS 忘年会

JHPS忘年会を師走前の11月25日に開催しました。

今回は、日本で修行したバングラデシュ人のシェフが握るお寿司屋さん、Odenplanの「Minako sushi」で17名が参加しました。

あっという間に楽しい時間は過ぎ、次の予約のお客さんがあるということでお店を出なければならずお開きとなりました。

来年も楽しい企画をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 


美容サロンで点滴セラピー

先月ストックホルムの “Beauty Drop”という美容サロンで「点滴セラピー」というのが始まりました。「長時間の飛行後にエキストラのビタミンと水分を体に直接投与して、「水分保持!」「二日酔いにも効果あり!」と宣伝をされているようです。

 

調べてみると、日本にもありました。
が、こちらは美容外科のクリニックで医師の処方によるもののようです。

 

ストックホルムのエステサロンでは、どうも医療スタッフはいない様子(はっきりとは分かりませんが)。ただ、Socialstyrelsenの法律専門家によれば「点滴を指すのに免許が必要という文面は今の法律にはないため、看護師免許や医師免許がないスタッフが点滴を刺しても違法ではない。しかし、衛生上の観点からMiljöbalken(環境に関する法律)には関わってくるのではないか?」とのこと。

 

また、Läkemedelverket (スウェーデン医療製品庁)は、使用しているRinger Acetatという点滴は処方箋が必要なので、どのようにして入手しているのか?海外から不法に輸入しているのか?正規のルートであれば、だれがどのようにして入手しているのか?なども調べている様です。

 

色々なお役所がこのエステサロンでの点滴治療について調査中だという事です。

 

さてさて、その効果はどうなんでしょう?
気持ち悪くて全く水分の取れないような二日酔いには効果があるのかな?とは思いますが、長時間の飛行の後の水分補給に点滴は効果があるのか?個人的にはちょっと疑問です。しかも、1000ml1時間で投与。一気に体内に入って、一気に出て、そのペースで本当に体は潤うのか?

飲み過ぎて体調が悪くて救急外来へ!という人が減って、自分でお金を払って点滴を受けてくれれば救急外来の負担が減るのか?とも思いますが、そこまで体調が悪い人はきっと受け付けてくれないだろうなーと想像したりもします。

 

こちらの記事を参考にしました。

https://www.vardfokus.se/tidningen/2017/nr-11-2017-11/granskar-dropp-for-skonhets-skull/

# Lisa Indra


Mustaschkampen (口ひげキャンペーン)

口ひげキャンペーンはスウェーデンの前立腺がん協会が「前立腺がん」という疾患をより多くの人に知ってもらい、研究のために多くの資金を集めることを目的としたキャンペーン運動です。

 

日本では2017年は大腸がんが一番一般的ながんになるであろうと予想されていますが、皆さんはスウェーデンでどのがんが一番一般的かご存知でしょうか?

http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html

 

スウェーデンで一番一般的なのは前立腺がんなんです。

https://www.cancerfonden.se/om-cancer/aktuell-statistik-om-cancer

 

スウェーデンでは毎日27人の男性が前立腺がんの診断を受け、10万人の男性が前立腺がんという疾患とともに生活しているそうです。

 

毎年10月に行われるピンクリボン運動は世界的なキャンペーンで、乳がんに多くの注目が集まりますが、スウェーデンで一番一般的な前立腺がんが語られることはあまりありませんでした。Wkipediaによれば、スウェーデン国民の70%が「乳がんが一番一般的な癌である」と思っているようです。
そして、女性に比べて、男性は体や病気のことに関して話題をするのが少ないのでは?とも言われています。そんな背景の元、もっと「前立腺がん」の知識を広め、関心を持ってほしいという思いから「口ひげキャンペーン」の運動が2007年より始められました。

 

私の周りでも、11月になると職場のお得さんや、義理の息子がこのキャンペーンのために口ひげを生やしたりしています。(彼の彼女からは大不評のようですが)

 

皆さんもこの機会に「前立腺がん」に関する知識を深めてみてはいかがでしょうか?

ピンクリボン運動同様、寄付の受付もしているようです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=9X8_DsJ4RDk

 

http://mustaschkampen.eu/

# Lisa Indra


Rosa Bandet-kampanjen ピンクリボン運動 

日本同様、スウェーデンでも毎年10月はピンクリボン活動(Rosa Bandet-kampanjen)の月です。商品を買うとその金額の一部が「がん治療の研究」のための寄付されたり、TVでも寄付を募る番組が放映されます。今年は10月28日で7チャンネルです。

また、ジュエリーデザイナーであり、自分自身乳がんを経験しているEfva Attlingが2017年のピンクリボンのデザインを請け負いました。こちらはICA,LINDEX, Apotek Hjärtatで販売しており、一つ購入することで30krの寄付になります。

 

このようにして研究のための寄付を集めることも大事ですが、乳がんという疾患や予防についての知識を広めることもピンクリボン運動の大きな目的の一つです。

皆さんは乳がんの月に一度の自己チェックをされていらっしゃるでしょうか?私はがんの治療現場で働いているにも関わらず、気が向いた時にしかしていないという有様です。が、ピンクリボン運動の10月に心を改めて、毎月第一日曜日にシャワーを浴びる時に自己チェックを始めることにしました!
自己チェックについてはこちらのをご覧ください。

https://www.pinkribbon-oita.com/乳がんセルフチェック/

 

http://res.cloudinary.com/cancerfonden/image/upload/v1504096394/heroimgs/zjb0km0inmwwmfott4ni.jpg

 

 

もし、しこりを見つけたら

 

スウェーデンでは専門医を受診するためにはまずはVårdcentralenを受診するのが一般的ですが、乳房にしこりを見つけた場合は紹介状なしで直接病院に連絡を取ることが出来ます。

 

ストックホルムの場合

・Karolinska Bröstcentrum 08-517 70075

・Södersjukhuset Bröstcentrum 08-616 2300

・St Göran sjukhuset Bröstcentrum 08-5870 1360

 

ストックホルム県以外でも紹介状なしで病院受診が出来るのではないか?と思いますので、詳しくは1177vårdguidenで調べてみてください。

 

乳がんの患者会やがん基金のサイトにも沢山情報が載っていますので、こちらも是非ご覧になってください。
乳がん患者会

http://www.bro.org.se/ (スウェーデン語のみ)

 

Cancerfonden(がん基金 https://www.cancerfonden.se/)への情報・相談の窓口は

mailto:infostodlinjen@cancerfonden.se

Telefon: 020-59 59 59

 

そして来月11月はMustaschkampen。こちらに関してはまた後ほど~。

# Lisa Indra


キノ コ狩りシーズン になりました

スウェーデンはキノコ狩りシーズンに突入しました。

今年はキノコが豊作のようで、FacebookやInstagramでも沢山のキノコの写真がアップされています。
スウェーデンでも日本同様、毒キノコを食べて死亡、又は腎臓などに障害が出て透析が必要になったというケースも出ています。また、数年前ですがタイからの移民が、スウェーデンの毒キノコを母国で食べていた食用キノコと混同して食べてしまい、死亡するというケースもありました

こちらのページではスウェーデンで注意すべき毒キノコの情報が29か国語で載っています。(残念ながら日本語はありません)

https://giftinformation.se/servicemeny/in-english/mushroom-brochure/

キノコ狩りのルール
・食用キノコだと100%自信のあるキノコだけを採る
・味がよい毒キノコもあるので、味見をして毒があるかどうかを判断してはいけない
・最新のキノコの本を使用すること(20年前は食用キノコと言われていたキノコでも、新しい研究で毒が発見されたというケースも沢山あるので注意が必要。個人的にはPelle Holmberg著の「Nya Svampboken」をお勧めします。スウェーデンの一般的な食用キノコとそのキノコと間違いやすいキノコ、そして毒キノコが載っています)

もし、毒キノコを食べてしまった!と思ったら…
・112に電話をして、Giftinformationscenteralen(中毒センター)に繋いでもらう。
・緊急でない場合は、Giftinformationscentralen 010-456 6700へ連絡する。

https://giftinformation.se/globalassets/publikationer/svampbroschyr/engelska-english.pdf

# Lisa Indra


メンバー紹介:めがねうさぎです。

こんにちは。カロリンスカ大学Optikerprogrammet 在学中のめがねうさぎです。

1995年の夏に、祖母の荷物持ちとして日本からの北欧旅行に参加しました。その時に初めて訪れたストックホルムに住むことになるとは、不思議な縁です。日本では、子どもの頃からの夢を叶えて、小学校の教員をしていました。休みごとにヨーロッパを旅する生活をしていましたが、ある時、もうひとつの夢、ヨーロッパに住むことも叶えられる機会に恵まれました。ベルギーのブラッセル日本人学校で2年間働いた後、ストックホルム在住のスウェーデン人と結婚するために、こちらに移住してきました。

数年間は、スウェーデン語の勉強やアルバイトをしながら、この国で自分は何をしたいのか、と考えた時期でした。そして、移住してから7年を過ぎた昨年の秋、カロリンスカ大学に入学しました。2人の保育園児を育てながら、大学生活を送っています。約40人のクラスメイトの中では最年長ですが、記憶力や機動力の鈍さを要領の良さで補いつつ、Optiker(検眼士)として働く日を楽しみにして勉強しています。

眼鏡産業は日本の伝統ですが、高等教育を必要とするOptikerという職業はありません。日本の小中学校では、視力検査で1.0が見えるかどうかが重要な要素になっています。その後大人になってからも、1.0が見える、1.2が見えるイコール異常なし、という診断が普通です。その結果、私の場合こちらで大学に入るまで、自分が遠視であることを知りませんでした。近視と乱視の矯正は念入りですが、遠視(軽度の場合は特に)は見逃されがちな状況だと思います。

多くの人が、人生で一度は眼鏡を使うことになります。目の見え方の調整をすることで、生活の質を上げるお手伝いができたらいいと思っています。

# めがねうさぎ


メンバー紹介:Lingonです

はじめまして。Apotek Hjärtatで薬剤師をしているLingonと申します。

スウェーデンに来るまではまったくの文系でした。アメリカの大学でスウェーデン人と知り合い、紆余曲折を経てスウェーデンに移住しました。その後、スウェーデン語と理系科目を勉強して薬剤師の資格をとりました。

歳をとってからも勉強し仕事を得ることができること、育児休暇が取りやすいこと、休職して勉強することが可能なことなど、スウェーデンの柔軟な制度に感謝しています。

スウェーデンでは、1年につき約200 000人に投薬過誤が見られ、それが原因で約3000人が死亡するという統計も出ています。この状態を改善するために努力するべきなのですが、2009年に国営薬局の独占経営が終了して以来、薬剤師も売り子として店の売り上げを上げることが求められるようになりました。残念ながら、お客さんに薬の話をするより、セール中の商品の紹介に時間をかけろという方針です。人員も削除され、常に人手不足の中、短い時間でも有効にアドバイスすることができるようにならなければと思います。

医療の色々な分野で活躍されている方々にお話をお聞きするのを楽しみにしております。歳の割にはまだまだ駆け出しですが、どうぞ宜しくお願いいたします。

# Lingon