よくある症状:どんな時に診療所(病院)に行ったらいいの?
Vanliga symtom – när ska jag söka vård?
スウェーデンでは風邪のような軽い症状の場合、医師に会うことは滅多にありません。インフルエンザでも、安静にして対処療法(解熱鎮痛剤や、水分補給など)をしていれば治癒するという考え方から、インフルエンザの検査は普通しませんし、インフルエンザと診断されてもタミフルを処方されることはまずありません。タミフルは有熱期間を短縮するくらいの効果しかないことがわかっていますし、医師に受診をする前にEgenvårdと言って自分で対処できるようなことをするのが、一般的だからです。
日本とは全く違うシステムなので、こちらに引っ越してきた方にはなかなか慣れない感覚だと思います。
いつまでも症状が続いていて、心配なんだけれど。
一体どんな症状ならば自宅安静で大丈夫で、どんな症状なら診察を受けたほうがいいの?
自宅で様子を見ている間に、悪くなっちゃったりしないの?
心配だから、診療所(病院)に行きたいのに、全然予約が取れない!
と、思う方も多くいらっしゃるかと思います。
Vårdguidenの中に、こんなページを見つけました。
Vanliga symtom – när ska jag söka vård?
よくある症状:どんな時に診療所(病院)に行ったらいいの?
スウェーデン語が出来ないと難しいかもしれませんが、ちょっと試しに覗いてみてください。
・発熱
・のどの痛み
・咳
・鼻水・鼻づまり
・尿路系の症状(女性)
・尿路系の症状(男性)
・耳の症状
の7つのよくある症状で、何処に行くのが一番いいのか?という事が分かる仕組みになっています。
最初の項目は年齢です。1-18才、18歳以上のふたつの選択肢から選びます。
2つ目の項目は症状を選びます。(一般的な症状である上記の7つのみ)
最後の項目は症状の状態を選びます。
そうすると、市販薬の内服で様子を見るべきなのか?近医に診てもらうべきなのか?それとも救急外来に行くべきなのか?という事が判断されます。それと同時に、これらの質問から予測される病名が出てきて、その病名のリンクへ飛ぶことが出来るようになっています。
このページは1歳以下のお子さんや、状態が非常に悪い人には適当ではないと最初に注意書きがあります。また、これはよくある7つの症状以外は判別が出来ないので、他の症状の場合は電話相談1177に連絡をするようにとのことです。
ここで「Vårdcentralen(VC、診療所)へ受診をしたほうが良い。」とされれば、まず予約が取れないことはないと思うのですが、もし取れなければ「Vårdguidenでチェックをしたら、VCに連絡するようにという事でした。」と、言ってみるのもいいかもしれません。
英語やスウェーデン語が出来ないと、なかなか電話で医療相談をしたり、電話でVCの予約をするのは大変かと思います。しかし、Vårdguidenに個人でログインをすれば、VCの予約もできますし、予約なし(Dropp in)で受け付けてくれる時間があるVCもあります。
Lycka till!
#Lisa Indra