ノルウェーでは来年より7年生の男子に「ヒトパピローマウイルスワクチン(HPVワクチン,
子宮頸がんワクチン)を投与する」と発表しました。
以前からオーストラリアやカナダでは、子宮頸がんの原因となるHPVウィルスのワクチンを男子にも投与していました。このウィルスは子宮頸がんだけでなく、頭頚部がん、陰茎がんや直腸がんの原因にもなり、近年これらの疾患は増加傾向にあります。
現在スウェーデンでは5・6年生の女子に対して、HPVワクチンを無料で投与しています。 Folkhälsomyndigheten では男子に対してのワクチンをどうするか検討中です。
日本でも、男性に対するHPVワクチンの臨床試験が行われているようです。
http://www.clinicaltrials.jp/user/search/directCteDetail.jsp?clinicalTrialId=14845
しかし日本では、女子にワクチンを接種あとに原因のはっきりしない長引く痛みや運動障害などの様々な症状が報告されたことで、国による接種の推奨が差し控えされています。そういう背景があるので、きっと男子に対してのワクチンの投与は国民からの支持を得るのは難しいのではないかと、個人的に想像します。
#Lisa Indra
Staff dragonmamma June 11, 2017
日本では、HPVワクチン副作用について騒がれており、訴訟問題にもなっています。さらに、副作用に関する厚労省研究班の研究不正問題まで持ち上がりました。専門家の間では、副作用に関してはワクチンによるものとはいえず、早期のワクチン接種再開を望む声が大きいにもかかわらず、そのままになっています。 諸外国でも、この10年間にワクチン普及により子宮頸がんが半減したと報告されています。http://www.bbc.com/news/world-australia-37211349?SThisFB
まさに、日本はワクチン後進国と言わざるをえません。
Lisa Indra June 14, 2017
ワクチンとは関係ないらしいということでも、確かにそんな症状が出れば怖くなるのは親御さんなら当然かなーなんて思いました。罹患率が低ければ、一般の方はさらにワクチンに対しての興味より、恐怖感の方が強くなるのかなーなんて、想像したり。日本の方が罹患率が低いのかな?と。
でも、実際の罹患率は日本の方が高いみたいですね。
少し古いですが、日本では10万人に対して16.7人。
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
スウェーデンは年間560人(女性5,000,000)=10万人に対して11,2人
https://www.cancerfonden.se/om-cancer/livmoderhalscancer
(私の計算が合っていればの話なんですが・・)
ワクチンの副作用かもしれない、っていう恐怖心があるのをどうやって取り除いていくのか。大きな課題でしょうね。