先月ストックホルムの “Beauty Drop”という美容サロンで「点滴セラピー」というのが始まりました。「長時間の飛行後にエキストラのビタミンと水分を体に直接投与して、「水分保持!」「二日酔いにも効果あり!」と宣伝をされているようです。
調べてみると、日本にもありました。
が、こちらは美容外科のクリニックで医師の処方によるもののようです。
ストックホルムのエステサロンでは、どうも医療スタッフはいない様子(はっきりとは分かりませんが)。ただ、Socialstyrelsenの法律専門家によれば「点滴を指すのに免許が必要という文面は今の法律にはないため、看護師免許や医師免許がないスタッフが点滴を刺しても違法ではない。しかし、衛生上の観点からMiljöbalken(環境に関する法律)には関わってくるのではないか?」とのこと。
また、Läkemedelverket (スウェーデン医療製品庁)は、使用しているRinger Acetatという点滴は処方箋が必要なので、どのようにして入手しているのか?海外から不法に輸入しているのか?正規のルートであれば、だれがどのようにして入手しているのか?なども調べている様です。
色々なお役所がこのエステサロンでの点滴治療について調査中だという事です。
さてさて、その効果はどうなんでしょう?
気持ち悪くて全く水分の取れないような二日酔いには効果があるのかな?とは思いますが、長時間の飛行の後の水分補給に点滴は効果があるのか?個人的にはちょっと疑問です。しかも、1000mlを1時間で投与。一気に体内に入って、一気に出て、そのペースで本当に体は潤うのか?
飲み過ぎて体調が悪くて救急外来へ!という人が減って、自分でお金を払って点滴を受けてくれれば救急外来の負担が減るのか?とも思いますが、そこまで体調が悪い人はきっと受け付けてくれないだろうなーと想像したりもします。
こちらの記事を参考にしました。
https://www.vardfokus.se/tidningen/2017/nr-11-2017-11/granskar-dropp-for-skonhets-skull/
# Lisa Indra