4月7日金曜日、15時前に、ストックホルム市中心のDrottninggatanで盗難車である大型トラックが歩行者天国を500メートル以上暴走し、最後はデパートに突っ込むというテロがありました。現場で3名死亡、病院で1名死亡と、現在まで4名の死亡者が出ています。逃走したと思われる容疑者はストックホルム郊外で拘束されました。当日は公共交通機関はストップし、現在も街の中心は閉鎖されています。事件直後から各病院は緊急事態体制を取り対応に当たりました。
Attack in Stockholm, Sweden. This has happened.http://t.sr.se/2p9oZC3
Opslået af Radiokorrespondenterna på 7. april 2017
トラックがものすごいスピードで歩行者天国を走るのが見えます。
当日ちょうど午後勤務に当たっていたGreen Loverさんから、病院の現場での対応についてレポートしていただきました。
私は昨日は午後勤務で、事件が起こったのはちょうど午前勤務の同僚から引き継ぎを終えた頃だったと思います。私の病棟A24a は消化器下部外科病棟で普段のベッド数は15ですが、去年から看護師が続々と辞めているのでここ最近はベッド数を10まで減らしている状態です。午後勤務スタッフは看護師2人、准看護師2人の計4人でした。16時前には帰宅途中だった上司、ベテランナースの一人が職場に戻ってきた時点で患者の数は9人でした。
私の病棟のお隣はTrauma(外傷)の患者を専門に受け入れる病棟なので、まず上司たちが指示したのは、お隣の病棟が緊急患者を受け入れる準備ができるように、お隣の病棟で軽めの患者をどんどんうちの病棟に移す準備でした。そのために、うちの病棟の患者さんのうち、近日中にリハビリ施設に移動予定となっている患者さん4人について、リハビリ施設に連絡を取り、すぐに受け入れてもらえるよう打診。4人とも受け入れてもらえることになり、2人はリハビリに送ることができたのですが、後の2人は少し時間が遅れたためにタクシーが予約不能の状態になり、結局病棟に残りました。最終的にお隣の病棟からは4人の患者を受け入れましたが、私が22時頃に仕事を終える頃にはNormalt läge (正常状態)に変更になって、お隣の病棟にも空きベッドがある状態だったので、2人の患者さんは送り戻しました。私のお隣の病棟では看護師たちが災難時に着用する黄色いベストを来て仕事をしているのが遠くに見えましたが、実際どのように動いているのか、こちらも仕事で忙しく確認することはできませんでした。上司からは19時頃に責任者となる医者の名前を告げられました。また、バスや電車が全面停止になっている状態だったので帰宅できない職員はAkuten(救急外来)に行って登録すればA25a病棟のベッドで休むことができると連絡がありました。
昨日感じたことは、上司の素早い反応がとても重要であること。それでも、連絡事項は全て口頭だったので、全体の状況を把握するのはとても難しいなと思いました。AkutenやTraumaのオペなどに携わった人たちはもっと修羅場を見たのではないかと思いますが。しかし、運ばれてきた患者さんが比較的少なかったようです。それにしても、通常時でさえベッド数を減らさなければいけない状態なのに、今後こうした緊急時にはどうやって対応すればいいのか。深刻な問題です。
Ge terroristerna största möjliga motstånd, varje dag: Visa medmänsklighet, skriver Elisabeth Åsbrink.
Opslået af Dagens Nyheter på 8. april 2017
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