スウェーデンでよく使われる鎮痛剤にAlvedon®(paracetamol,アセトアミノフェン)という薬品があります。アスピリンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬と違って、胃への刺激が少なく、血液凝固,腎臓への影響なども少ないことから、スウェーデンでは非常によく使われています。殊に、Alvedon 500 mgは処方箋がなくても薬局で購入できる解熱鎮痛薬の一つです。
今回、問題となっているのはAlvedon 665㎎です。
このAlvedon 665㎎の過量服薬のため、この春に肝臓移植をしなければならないケースが2件あったそうです。
一般のAlvedonは500㎎で、1回2錠,一日で8錠まで内服可能。
そして、このAlvedon 665mgは、1回2錠、一日6錠まで内服可能です。
Alvedon665㎎は一日に内服する錠剤の数を減らせるため、喜んでいる患者さんも沢山いらっしゃいます。その為、スウェーデンではここ数年このAlvedon 665㎎の処方が増加傾向にあります。
通常のAlvedon 500㎎の過量服薬のため行われている現在の治療は、Alvedon 665㎎の大量の過量服薬時には不十分であるとの意見も出ています。そして、Europeiska läkemedelsmyndigheten(欧州医薬品庁)が、Alvvedon665mg 使用時の危険性について調査中で、この夏に結果が発表されるようです。
この二つの薬はよく似ています。自分の内服しているAlvedonがどちらのタイプなのかしっかり確認してから内服をするようにしてください。
https://www.svt.se/nyheter/lokalt/vast/lakare-varnar-for-viss-typ-av-alvedon?cmpid=del%3Apd%3Any%3A20170619%3Alakare-varnar-for-viss-typ-av-alvedon%3Anyh
#Lisa Indra