近視の決定的なメカニズムはわかっていませんが、遺伝や生活環境など複数の要因が関係することは、研究によって明らかになっています。近視になる年齢が早いほど、将来高度の近視になる確率が高くなります。近視が進むと、眼鏡やコンタクトレンズでの矯正が必要になるばかりでなく、将来、白内障・緑内障などを発症するリスクも高くなります。子供の近視を治療することはできませんが、進行スピードを遅くし、近視の度数をできるだけ低く抑えるための方法が研究され、その幾つかは既に利用されています。(multifokal kontaktlinserやnattlinserなど)
近視と近視抑制についての情報が、子供の目の健康に関わる現場でどのように扱われているかをアンケート調査し、卒業論文としてまとめました。回答者133人で大きな研究ではありませんが、optiker、ortoptister、BVC-sköterskor、skolsköterskorの四つの職種から、貴重な意見を集めることができました。
スウェーデンには、先天性の目の病気や斜視弱視の子供を早期に発見し、適切な治療を施すための優れたスクリーニングシステムがあります。一方で、増加傾向にある子供の近視への対応は、確立していません。この分野の教育を受け、知識を持っているのは、眼科医の他にはoptikerです。一般的に、「眼鏡屋さん」と認識されているoptikerですが、目の健康についての相談を受ける役割も担っています。気になることがある方は、ご連絡ください。
子供が近視になる確率は、片親が近視の場合3〜4倍、両親が近視の場合6〜7倍と高くなります。10歳未満で、近視による裸眼視力が0,6以下の場合は、高度近視になるリスクが高いと言えます。まず、誰でもできる子供の近視対策は、近くを見る作業時間を制限することと、屋外にいる時間を確保することです。(日に3時間以上の近距離作業で、高度近視になるリスクが2,6倍)既に近視になっている場合には、眼鏡やコンタクトレンズの矯正で、はっきりとした画像を見るようにすることも大切です。
# めがねうさぎ