アンチ抗生剤濫用キャンペーン

スウェーデンでは、日本のように抗生剤の濫用が行われていません。それでも、現状の使用方法は不要な処方が多いと言う批判が常にあり、さらに抗生剤の使用を減らす努力がされています。

このビデオは、国境なき医師団のキャンペーンビデオです。和訳をつけておきましたのでご覧になってください。

 

En skräckhistoria – från verkligheten

Du dör inte av ett litet sår i Sverige idag. Men nu är världen på väg att färdas 70 år tillbaka i tiden.Vi vill berätta en skräckhistoria – från verkliga livet. Häng med!

Opslået af Läkare Utan Gränser/ Médecins sans Frontières (MSF Sweden) på 26. marts 2017

これくらいの傷では、今、死にません。

しかし、長い目で見ると、感染した小さな傷が命に関わることがあります。

世界は70年前に戻ろうとしています。

現実の怖い話をしたいと思います。

いいですか。

(Karin Nordstrand、ノルウェー国境なき医師団代表)

今日、多くの肺炎の患者さんが死亡することがないのは

モダンな病院のためでも、新しい技術や投資のためでもありません。

最も大きな理由は、抗生剤です。

多くの人が敗血症で亡くなりました。

また肺炎でも。1941年にペニシリンが発見される前は。

感染した創によっても亡くなりました。

しかし、今、細菌は人間に勝とうとしています。

我々が新しい治療を開発するよりも早いスピードで、細菌は耐性となります。

そして、それは我々自身の過ちから生じたものなのです。

毎年、何百万トンもの抗生剤が処方されます。

抗生剤を必要としない人たちに。

そして、さらに多くの抗生剤が、鶏や豚といった動物に投与されます。

彼らが病気であるからではなく、

より早く太らせ、成長させるために。

しかし、怖い話はここで終わりません。

製薬業界は今、

新しい抗生剤の研究をすることをやめました。

何が起こるのでしょうか?

これらの研究は、業界にとって非常に大事なはずです。

人類の健康にプライオリテイーをおく研究こそが。

しかし、そうではないのです。

もし、我々が効果的な抗生剤を必要なのであれば、

抗生剤の過度の使用を止めなければいけません。

そうすれば、業界に入るお金は減ります。

だから、彼らは投資をするのをやめました。

経済学者はそれを、「市場の失敗」と呼びます。

私はそれを「愚行」と呼びます。

効果的な抗生剤のない世界は非常に恐ろしいものです。

私たちにはそれを阻止する責任があるのです。

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